銀行を脅かす!ブロックチェーン技術と仮想通貨を解説。

ブロックチェーンが銀行を脅かす

銀行と言えば、都市銀行、地方銀行に限らず、かつては常に「就職したい企業」の上位にランクインしていましたよね。「銀行に就職した」っていうと喜ぶ親もいたくらいです。しかし現代の銀行はと言ったら、今後10年ほどをかけて2万6,000人の人員削減を行う予定だとか、デジタル技術、とりわけAI等の活用によって、3万2,000人分の業務量を効率化する動きに乗り出して行くと言われています。

更に、仮想通貨が出てきてからは、その流れに拍車がかかっています。それは、仮想通貨の核となる技術「ブロックチェーン」の登場が、銀行の存在を脅かす事態となっているからです。

金融業界というのは、そもそも、免許制を取り入れていて、参入障壁が高くて格式保っていて成立している業界です。
近年、コンビニ業界やEC業界といった、他業界が金融業に参入する動きも加速しており、今後もそうしたサービスを提供する企業は増えていくでしょう。

今回は、「金融業界は今後、どうなっていくのか?」「その変化に対して、我々はどのように行動していくべきなのか?」そんな話をお伝えできればと考えています。

仮想通貨の流出は何故、止められないのか?

9月14日にテックビューロが運営する仮想通貨取引所ザイフ(Zaif)が、約70億円相当の仮想通貨が盗まれるという事件が起きました。2018年1月にコインチェックから約580億円のNEMという仮想通貨がハッキングされたましたが、世界的に見たら、ほぼ毎月のように世界のどこかで盗難による事故が起こっていると言っても過言ではありません。

これらの事件は仮想通貨そのものが原因で発生しているわけではありません。ご存じの通り、電子データって言うのはいくらでも複製が可能です。そこをブロックチェーンによって、取引記録を改ざんできないようにしたのが仮想通貨です。

現在、起こっている事件の多くが、実は取引所のセキュリティが脆弱なために起きているものばかりです。例えて言えば、仮想通貨を純金の金貨として考えた時に、金貨そのもに問題があるわけではなく、その金貨を保管している金庫(取引所)のカギを掛けないまま金貨を保管しているようなものです。

これらの問題は、インターネットがオンラインを通じて世界とつながっている以上、避けようの事案であり、現状、カギを掛けようと思ったら電源を切るか、別の安全なところ(オフライン)に保管するしかありません。ユーザーとしては、取引所がこういう事実の上で運営されていることを正確にを知った上で、どこの取引所をどのように利用していくのかを決めなくてはなりません。

もともと、利便性と安全性は相反する関係にあり、安全性を向上させようとすれば、人件費や設備投資に費用が掛かります。現状で言えば、それだけ強固なセキュリティシステムを組むための技術者の数も、圧倒的に足りていません。
そういう点でいえば、これだけのセキュリティ体制を、経営の不安定なベンチャー企業に背負わせようとするのはいささか難しいと思います。それで言うと、仮想通貨はまだ、実用的なものになっていない黎明期であるとも言えるのです。

仮想通貨を盗む方法は、大きく2つ

仮想通貨が法定通貨と取引が可能である以上、それを盗もうとする者は必ず現れます。現在、仮想通貨を盗む方法は、大きく分けて2つです。

1つは、仮想通貨のデータを書き換えることです。この手口は自体は、非常に困難であり現実的ではありません。もう1つが、取引所のシステムに入り込んで、自分アドレスに送金指示を出してコインを飛ばす行為です。コインチェックもザイフも、全てこの手口にて盗まれました。

ブロックチェーンのデータを塊(ブロック)に区切って保存し、それをチェーン状に連ねているために、こう呼ばれます。チェーンの接続部分には、前のブロックデータが一部含まれるため、途中を改ざんすればデータに狂いが生じ、盗難が判明します。

ビットコイン等は透明性を保つ目的で、ネット上にブロックチェーン情報をすべて公開しています。

盗まれた仮想通貨は戻らないのか?

仮想通貨は基本的に、取引記録を遡って確認することが可能ですが、盗られた通貨が戻ってきたという事例はありません。その理由は、取引記録を遡ることはできても、ビットコインなど、仮想通貨取引の記録と個人情報は紐付けがされていないからなのです。

現金で例えると、お店で支払いを済ませて、お釣りを貰った時に、その硬貨の前の持ち主が誰だったのかというのはわからないのと同じだと考えると良いでしょう。

ただ現在、日本の取引所では取引に際して個人情報の提出を求められていますし、金融庁は当然、それらを把握できる立場にあります。今後、取引所とマイナンバーとかが管理されて個人取引と紐づけ出来れば技術的には可能になるでしょう。

技術革新によって銀行は消えるのか?

さて、これまで仮想通貨の技術的な話をしましたが、今後、これら仮想通貨の普及が浸透して行った先の未来はどのような世の中になるのでしょうか?

世の中には仮想通貨が世の中を変えるかもしれないという話もありますが、私は本当に世の中を変える力(テクノロジー)を持っているのはブロックチェーンだと考えています。

すごいのは電子通貨ではなくて、改ざんすることができない仕組みにあります。

本来、コンピューターのデータって言うのは幾らでも書き換えが可能、コピー可能であるっていうのが特徴です。そういう意味では、データが改ざんされていないことを「人為的」に証明するしか方法がありませんでした。

銀行などがその主たる存在なのです。見知らぬ人同士が取引する上で、常に第三者機関を必要として、間に介入することによって、その人や機関が取引の正当性を保証することで成立していました。

銀行っていうのは、そういう意味でも、お金を貸す行為が業務の一環であることは当然なんですが、お金という信用を崩さないようにそれを担保する上で、現金の管理は大変だとよく聞きました。決して間違いがあってはいけない、それこそ、午後3時に銀行窓口が閉まっても、100円が不足しただけでも計算をやり直さないといけない…なんて逸話も耳にしたことはあります。

今までは、こういう形でお金の信用を保全する役割を担っていたのが銀行です。銀行とは「お金をなくさない」「計算を間違えない」「預金を守る」ということが主要業務です。

これまでの銀行業務は、多くの行員が何重にもチェックすることによって、今日に至る信頼を獲得してきたと言えるでしょう。銀行と言うのは、これらに掛ける設備費や人件費は膨大なコストが掛かるとも言われていました。

しかし今、仮想通貨が登場したことによって、銀行のそのものの存在意義が問われる事態に陥っているんですね。

次のページでは、銀行はすでに時代遅れなのかを解説します。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

ABOUTこの記事をかいた人

大阪在中の個人投資家・企画マーケッター。これまで株式投資・FX等の経験を経て、2016年から仮想通貨トレードを開始。2017年の仮想通貨バブルで一定の資産形成に成功しました。 現在は、初心者向けのスタートアップの解説サイト「仮想通貨INVEST2.0」を運営しながら、企画マーケティングのビジネスを展開しています。主に企画コンサルティング・商品開発サポート・販促マーケティングをしています。仮想通貨に限らず様々な情報をお届けします。