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仮想通貨爆上げ9選の黄金法則
ビットコインをはじめとする仮想通貨の投資が、どのような法則で価格が変動するのか明らかになっていることは少ないです。ここでは、投資の専門家から聞いた話や自分自身の経験などを9つの法則にまとめて解説します。
法則1:分裂した仮想通貨の動きは分裂後に連動する!
重要度100%
人気の高い通貨は分裂後も連動しやすい
ビットコインやイーサリアムは誰でも知っている人気の高い仮想通貨です。
従って、分裂をした後も、ある程度の人気を維持して、システム面が比較的に似ているという理由から分裂元に連動した動きを示す傾向が高いと言われています。
しかし、人気の薄い仮想通貨の場合、分裂したとしても必ずしも連動するとは限らないので注意は必要です。
イーサリアムとイーサリアムクラシックで見た場合


分裂前と後の価格は把握しておこう!
ハードフォークによって分裂した仮想通貨は、元の通貨と連動しやすい傾向にあると言われています。
例えば、ビットコインとビットコインキャッシュやイーサリアムとイーサリアムクラシックは似たような動きをしていると言えるでしょう。
従って、どちらか一方が上昇や下降をした場合、もう片方も上昇や下降をすると考えられていて、その流れに沿ってポジションを取ると有効になります。
特に連動しやすい通貨は、ビットコインとビッとコインキャッシュそして、イーサリアムとイーサリアムクラシックが連動しやすい通貨と言われています。
特に仮想通貨の投資は、これまでの投資ノウハウが通用しない!
仮想通貨の値動きは株やFXとは似ているようで異なります。
重要と供給のバランスによって価格が変動するという点は同じですが、移動平均線やボリンジャーバンドなどの株やFXで活用するテクニカル指標は機能しにくい特徴があります。
また、ファンダメンタルズ分析(財務状況や業績をもとにして、企業の本質的な価値を分析する方法)もまだ明確に確立されていない側面もあります。そういう点で言えば、これまで株やFXで稼いでいた人が負けてしまうのは、この辺りに問題があると言えます。
しかし、無秩序に仮想通貨の価格が変動しているかというと、そういうわけではなく、仮想通貨独自の法則によって価格が変動していることもあります。これは、現在の仮想通貨は、どちらかというと投機的な投資資金が流入してきているのもあり、価格変動が大きいためと考えられます。
法則2:関連性が高い仮想通貨同士は連動する!
重要度80%
共通点がある仮想通貨に注目しよう!
共通点がある仮想通貨同士は値動きが連動しやすい傾向があります。
例えば、ライトコインはビットコインを基に作られています。決済速度がビットコインの1/4となる2分30秒と早く、総発行枚数がビットコインの4倍の8400万枚という独自の特徴があります。
そのため、性能としてはビットコインの上位互換になっていますが、同じシステムを使っているという点で関連性が高く似たような値動きをします。
その他にもモナコインとBitzenyの場合も、同じ日本発の仮想通貨ということもあり、共通点がある仮想通貨となります。
この二つはbitFlyerで取り扱われることが決まったことでモナコインが急騰しました。
そのタイミングで、それまでほとんど無名だったBitzenyも大きく上昇しました。
また、匿名性が高いMoneroとZcash、スマートコントラクト機能を搭載しているイーサリアムとNEOなども連動した値動きをしやすい傾向があります。
システム面でつながりのある仮想通貨同士は値動きが連動!
ライトコインはビットコインのシステムを応用して開発されたものなので、ビットコインと連動しやすい傾向にあります。
システム面などで関連性がある化同士は連動しやすいと言われています。


モナコインと同じく日本発のBitZENYは連動しやすい


匿名性通貨として共通点のあるMoneroとZcashも連動


スマートコントラクトを搭載しているイーサリアムとNEO


システム面だけでなく、開発地域が同じでも連動するケースがある。
法則3:仮想通貨が取引所で新規取り扱いが決まる!
重要度80%
大手取引所に取り扱われると大きく上昇する
仮想通貨取引所に新規で取り扱われる仮想通貨は価格が上昇する傾向があります。
取引所で取り扱われるようになることで、流動性が高くなるだけでなく、注目度が集まることも影響して上昇するケースが多いと言われています。
また、仮想通貨の価値が上昇することで、仮想通貨を保持している開発者側の資金が潤沢になり開発力も今まで以上に向上すると言われています。
ただし、これは大手取引所に限って言えることで小規模な仮想通貨取引所ではあまり影響を与える事はありません。
bitFlyerでMONAコインが取り扱われた時の値動き

bitFlyerにLiskが上場して取り扱われた時の値動き

日本国内の大手取引所だけでなく、海外のBITREXやPoloniex、Coinbase等に新規で取り扱われるようになると価格が上昇する可能性が高いとも言えます。
大手取引所で取り扱われると上昇しやすい!
法則4:半減期を迎えると高騰から暴落の動きへ!
重要度70%
マイニング報酬量が減る仮想通貨の「半減期」とは、マイニングによる採掘量が半減する日のことを指します。
ビットコインの場合、マイニングをするたびにビットコインの市場供給量は2100万BTCに近づいており、市場に出回る通貨数が多くなると、その通貨価値は下がってしまいます。
そこでマイニング報酬の発行量に制限をかけて価値を安定させるために半減期が存在します。
約4年に1度行われて、次回は2020年に予定されている。単純に供給量が減って需要が全く変わらないのであれば、需要と供給のバランス上、価格は上がっていくという理屈になります。

半減期の1ヶ月前から価格変動
仮想通貨の採掘量が減る半減期は仮想通貨の価格にも影響を与えやすいと言われています。
値動きのパターンとしては約1ヶ月前から徐々に急騰して、その後、急落する傾向があります。
また、半減期前後では価格が一段階上がることも多い為、急騰するまえに買って、急騰後に売り抜けるなど、投資戦略に役立つとも言われています。
2018年ではリスク、2019年はライトコイン、2020年はビットコインの半減期が控えているのでチャンスがあれば狙ってみては良いかもしれません。
法則5:ハッキングや取引所の不祥事は下落を起こす!
重要度80%
取引所の不祥事やハッキングによる事件は価格変動に大きく影響を与える
仮想通貨取引所の事件は仮想通貨に大きな影響を与えます。
過去の事例で言えば、2014年2月24ビットコイン市場最大の事件として上がる「マウントゴックス事件」が有名な話です。
当時、世界最大のビットコイン取引所であったマウントゴックスが内部の不正によって一般顧客から預かったビットコインの99%を焼失した事件です。
この事件は連日、多くのマスメディアから報道され、一気に知名度を上がったものの、価格は大きく下落することになりました。
また、2018年1月26日には、日本の大手仮想通貨取引所であるコインチェックがハッキングによってネムが盗まれる事件が発生しました。
こちらもネムの価格を大きく下げる要因ともなり、同時にビットコインなど他の通貨の下落も引き起こす形となりました。
これらの事象では、仮想通貨そのものはブロックチェーンで高い信頼を誇っているが、それを管理する取引所では、完全な安全は存在せず危機管理に対しての認識を強く意識させられた事件でもあります。
このように、取引所の不祥事やハッキング行為は、仮想通貨の価格に大きな影響を与えていると言えます。
2017年7月25日のBTCマネーロンダリング事件の影響

2017年7月25日にブルガリアにあるビットコイン取引所「BTC-e」が突然オフラインとなり185億円相当のビットコインが無数のアドレスに送金された事件が起きました。
この時、ビットコインがマネーロンダリングに使われたのではないかと言われ、25日からの下落はビットコインの盗難の可能性を考えた投資家が投げ売りを懸念してのリスク回避の売りが先行して起きたとされています。
しかし、その後、数日後には相場が上昇傾向の向けて、買いが集中することで価格が一気に回復しました。
2018年1月26日のコインチェック問題の影響

2018年1月26日に日本大手仮想通貨取引所であるコインチェックがハッキングの被害を受けて、仮想通貨のNEMネムが盗み出されてしまった問題が発生しました。
この事件を切っ掛けに、ネムの下落に繋がりこの後、28日未明には金額の全てを保証する方針が発表されたことで、価格が回復する方向に進みました。
この問題は、盗まれた金額が580億円相当という巨額であるということと、それだけの金額を盗み出せてしまう取引所そのものの管理体制の問題が指摘されていたところで、その問題が露呈して仮想通貨は信用があっても、取引所そのものが信用ならない…仮想通貨の危機管理意識を強く持たされた事件でもあります。
ハッキングや不祥事による下落は、その後の対処次第では回復する!
法則6:各国で非課税対象になれば価格は上昇!
重要度60%
2015年10月に欧州司法裁判所が非課税にする判決を下したときの値動き

非課税対象になることで仮想通貨の価格上昇が見込める
仮想通貨売買による利益が課税対象になるか否かはまだ詳しく決まっていない国が多いです。
そのため、課税するか非課税になるかの判決が下されると仮想通貨への値動きに影響を与えます。
2015年10月に欧州司法裁判所がビットコインの売買を非課税にすると判決を下した時には、ビットコイン価格が上昇する結果となりました。ビットコイン取引が盛んな国ほど、与える影響は大きいと考えられます。
課税対象外になったときは中期的に上昇する!
法則7:BTCが急落・急騰後、アルトコインも連動する!
重要度70%
ビットコインとアルトコインは連動する


ビットコインは仮想通貨市場の時価総額の3割以上を占めていることから、他の仮想通貨に与える影響も非常に大きいと言えます。
そのため、ビットコインが急落や急騰を示すとアルトコインもその値動きに連動して急落や急騰をしやすい傾向があります。
アルトコインはビットコインの値動きに引っ張られて連動する。
法則8:法廷通貨の信用性が下がると仮想通貨は値上がりする!
重要度70%
法廷通貨の信用性が下がると、ビットコインの価格が上がる
法廷通貨の信用性が下がると、法廷通貨の価値は下がり値段が下がる傾向にあります。
その資金の移動先として、これまでは純金などが候補として上がっていましたが、近年、ビットコインの注目が高まっています。
2013年の3月のキプロス問題時は、事前に自分の資産をビットコインに変えて所有していた人も多かったと言います。
これらのことから国の財政破綻が起こると既存の通貨に対する不信感が強まり、ビットコインを中心とした仮想通貨の価値が上がる傾向が高いと言われています。
既存の紙幣から仮想通貨に資産が移動するため価値の上昇に繋がる。
法則9:大きなイベント発表前は価格が上昇する!
重要度60%
企業提携の期待感が価格を上昇させる

仮想通貨が企業と提携したときは、相手企業が大きい規模の組織ほど、値動きも大きくなります。
その情報の発表段階で値動きすることもあるため、大きな発表があるカンファレンスやリブランディングは投資家の注目を集めます。
大きな発表があれば、そのまま上昇する可能性が高いですが、発表がなかった場合や、期待を下回る形となった場合は急落したりします。
2017年12月のイーサリアムクラシックのカンファレンスや同年の10月に実施されたリップルのカンファレンス時は開催前に大きく値上がりしました。
まとめ
仮想通貨の値上がりについては、様々な見解があり意見が分かれるところです。
今回の法則も主要通貨の場合だと、資金の流れや売買に強く影響を与えてるため、比較的法則的な相場の動きを示すということなのですが、絶対的な法則ではありません。
ビットコインの世界では常に「金とビットコインは相関関係にあるのではないか…」とか色々な意見が飛び交っているのが現状です。
株やFXと大きく異なる点は、株の場合でしたらテクニカルズ分析(企業の動きや世論の動向で株価が動くことを分析する手法)FXの場合でしたらテクニカル分析(ろうそく足や移動平均線などのテクニカル指標で分析する手法)が主流とされています。
しかし、そのどちらもマッチングしない状態で、今の仮想通貨市場は、特定の仮想通貨を多く保有している支配層によって、比較的相場を操縦することが可能であると私は思っています。
この辺りが、投機(ギャンブル)として言われポートフォリオが組みにくい実態なのかもしれません。
今回の9つの法則解説では、ビットコインが下がればイーサリアムも下がるなどのことをお伝えしたのは、他の通貨にも言えることで、ビットコインが下がれば連動して他の通貨も下がる傾向が高いです。
従って、よく仮想通貨でポートフォリオを組む(一つの所に資金を集中せずに分散投資する)べきだと言われていますが、仮想通貨の中でポートフォリオを組むのは私は無理があると思います。
分散投資で組む場合は、仮想通貨と金と株式または不動産など…仮想通貨以外の所に分散投資をすることをおすすめします。
仮想通貨の市場内だけでポートフォリオを組めるほど、市場は成熟していないようにも思います。
今回の記事から、日々のニュースを見て、仮想通貨が値上がりする契機になるのではないかとか、値下がりに向かうのではないか等、自分で考えて色々な見識を持っていただけるようになってもらえれば幸いです。
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